隠居歳時記

もう隠居? 否、自分流の隠居道を探求中!

偕行社「小泉悠」氏講演会(「ロシア・ウクライナ戦争を読み解く」)に参加して!

 9月1日(金)、本学(国士大)関係者であるI先生のお誘いを受け、久しぶりに講演会に参加した。

 それというのも講師が東大先端科学技術研の小泉 悠(こいずみ ゆう)氏であったからだが、同氏は、地上波では引っ張りだこで、SNS系でも多くの番組に登場する。ウクライナ情勢について、小生が今、最も話しを聞きたい講師の一人である。

 今日、政治、経済、国際情勢に関わらず、興味あるテーマの情報を得るに、わざわざ講演会などに行かなくても、ちょっとNetやYouTubeで検索すれば、ある程度以上の情報を得ることは出来る。ただ、講演会の良いところは臨場感のある雰囲気の中で肉声で話を聞くことができること、講師と双方向の質疑応答が期待できること、講師の横顔に触れることができること等であろう。

 最近、カッチリした服を着るのと満員電車に乗るのがおっくうになってきているが、講師の名前を聞いて、一も二も無く、これは是非出かけてみようと思ったのである。

 会場は、主催団体の偕行社からも近いホテルグランドヒル市ヶ谷。テーマは「ロシア・ウクライナ戦争を読み解く」である。

 主催者の狙い通りか否かわからないが、大規模の講演会では無く、こじんまりとした会であることが良かった。講師と近い距離でたっぷり1時間半、その後30分の質疑応答。

 時間を全く感じさせない、引き込まれるほどに面白いと言うとテーマがテーマだけに語弊があるが、一次情報に基づきロシアとウクライナの現状がどうなっているのか、「戦争」というものの実態を彷彿とさせる講演内容であった。

 質疑応答がまた面白い。

 聴講者の意識も高いようで、ロシアの市民生活から中国との関係、核シェアリング、台湾有事の際の我が国の対応、最終的な戦争終結の姿に至るまで、戦争を我が事として捉えようとする質問が相次ぎ、小生も思わず台湾有事が頭の中に浮かんだ。

 久しぶりに知的に刺激され、そして、極東においても危機が内在していることを考えさせられた講演会であった。

 講演会終了後、I先生から偕行社理事長を紹介していただいた。
 理事長は、火箱(ひばこ)芳文氏(陸自74)。

 小生が現役時、国士舘極東国際軍事裁判研究プロジェクト」(Link参照)に関わっていた当時、側面から大変お世話になった方である。

 

 

inkyoclub.hatenablog.com