隠居歳時記

もう隠居? 否、自分流の隠居道を探求中!

国士大楓門祭における法学会講演会の事前収録に立ち会って!

国士舘大学正面(中央図書館)& ZOOM収録中の藤川氏_R3/10.27撮影

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 昨日の令和3年10月27日(水)は慌ただしい一日であった。

 午前10時、お花茶四ツ木斎場で営まれた親友来丸秀男君の葬儀に出席し(詳細は別稿参照)、悲しみに暮れたのもつかの間、午後からは国士舘大学に移動し、楓門祭(11月3日)で公開される予定の法学部新入生400名を対象とした法学部法学会講演会ZOOM収録に立ち会った。

 講演テーマは「大学時代に何を学ぶか ~ 国士舘大学渋沢栄一 ~」、講師は、小生と大学入学は同期だが、年齢は1級先輩に当たる「東京維新の会」事務局長の藤川晋之助(基之)氏である。

 かつて田中派軍団全盛の頃、田中派代議士の秘書として、国士舘OB・OGの国会議員秘書会(紅友会)をまとめ、一方、当時新進気鋭の若手官僚、国会議員秘書、地方議員、実業界の若手ビジネスマン等々を構成員とする「無名の会」を組織し、次世代をリーダーとして担う20代、30代の層の構築に勢力を傾注していた頃のエネルギッシュな氏の姿を思い出す。

 小生との関係はと言えば、高校3年の卒業前後か、大学1年次の始めか、とある団体における出会いから始まるので、もうかれこれ50年近い交友関係になる。年は違っても大学で言えば同期になるわけだが、藤川氏の場合、話すこと、考えていること、読書量、活動範囲、交友関係…、あらゆる面で当時の小生のはるか上を行く存在であり、自分は敬意を表して「先輩」と呼んできた経緯がある。

 小生が影響を受けた先輩は数多いが、その中でトップに位置する人であり、ある意味で小生の行く末(今の自分)を規定した先輩であると言っていいかもしれない。

 そこで思いだしたことがある。
 古い話だが、昭和48年当時、国士舘と朝鮮高校との暴力事件が新聞紙上を賑あわせ、確かテレビ朝日だったか、国士舘と朝鮮高校(朝総連)を対決させるような番組があったが、その時、国士舘側を代表して論陣を張ったのが当時大学1年生の藤川氏であった。

 さて、国士舘大学法学部から、法学会講演会の講師調整に関わるご依頼があったのは7月の中旬であったろうか。学部からは、ある卒業生の方を候補に挙げ、小生との関係が近かったのでその調整のご依頼があったのだが、思うところがあり、小生の意見を述べ藤川氏を推薦させていただいた経緯がある。

 法学部からは、コロナ禍に入学してきた新入生に対し、「学修への刺激を与える」「話しはおもしろく」等の条件が示されたが、間違いなくこれに合致する講演ができる方として同氏を推薦させていただいた。

 ただ一つネックがあった。
 藤川氏が何年か前に大病をしたということもあるが、選挙プランナーとして忙しすぎることである(世に著名な選挙の神様を何人か知っているがそのうちの一人である)。

 さらに後日のことだが、衆議院の解散が前倒しとなり、選挙期間及び投票日が講演会の準備期間と重なってしまったことである。

 あせったのは小生である。
 日中も夜間も連絡は取れない。連日、会議が深夜まで及び隙間時間もないとのこと。メールを打てど返信もまれ。という状況が収録の直前まで続いたのである。

 それでも何とか、収録日を調整し昨日の録画に漕ぎ着けた(写真)。ホッとしたのは言うまでも無い。小生はこのことで確実に相当の神経をすり減らした。

 収録を終えた後、ちょっと学生部に立ち寄り、久しぶりに懐かしい人たちの顔を見た。藤川氏にとっても宮川課長、鶴見担当課長は旧知の間柄である。

 その後、藤川氏と軽く食事に出かけた。緊急事態宣言も明けて、梅ヶ丘の賑わいは戻っているようだったが、それでも閉まっている店もけっこうあった。つぶれたか?

 ようやく見つけた焼き鳥屋さんでお疲れさん会をやった。
 そこで先輩から聞いた話。
 昨日(27日当日)の朝、講演の収録は今日だったか?、明日だったか? メールを見直して今日だ!と再認識されたそうだ。
 多少の準備はされたであろうが、原稿を作成された様子はない。ほぼぶっつけ本番で1時間の講演に対応されたのだが、それが出来てしまうところがこの人のすごいところだ。飯塚法学部長及び福永比較法制研究所長が講演をどのようにお聞きになったかはわからないが、中々おもしろい話しで、新入生に聞かせる話としては良い出来だったのではないかと感じた。

 しばらく焼き鳥などをほお張りながら昔話などをして時を過ごしたが、聞けば、先輩はこれから(22時から)また「選対」の会議があるという。
 頃良い時間に切り上げて選挙後の再会を約し散会した。