1月6日、反町公園(神奈川区)において、コロナ禍により開催が見合わされていた神奈川区消防出初式が4年振りに開催された。冒頭、能登半島地震の犠牲者に黙祷が捧げられた。
この催しの中で、我が神大寺北町自治会の地域における防災への取り組みが評価され、神奈川消防署長賞を受賞することとなり、会長の露払いとホームページ用の写真撮影のため、小生も出席させていただいた。
出初式というと、よくテレビで放映される消防車からの一斉放水をイメージされると思うが、その前に実施された「消防総合演技」がすごかった!
以前何度か、自衛隊の富士総合火力演習を観覧したことがあり、演習の中で戦車から放たれる実弾射撃により空気が振動する迫力は感じたことがあるが、富士の裾野と反町公園の規模の違いはあれど消防総合演技も非常に緊迫感のある模擬演習であった。
まず効果音(演出)がすごい。
反町公園はかなり広い公園だが、公園中に響き渡る重低音を効かせたテンポの速い音楽がガンガンとウーハーから鳴り響き、その中で演習が展開されていく。
車両同士の衝突事故を想定して、119番通報の被害者と救急センターとの遣り取りから演技が始まるのだが、被害者の救出、救急搬送、火災を起こした車両の消火までの一連の流れが消防車、救急車を動かしながら目の前で展開されていく。
特に救出のシーンであるが、ガラス対応のハンマーで事故車の窓ガラスを破砕し、ロックを解除、被害者を救出する。もう一方の車両もフロントガラスを大きなハンマーでガンガン粉砕し、電動ノコで車両のフロントピラーを切断、次にセンターピラーを切断し、ルーフを取り外す。同じく被害者を救出。
すごい迫力!
拍手喝采である。
神奈川消防、ここまでやるかという感じであった。
(写真は以下のとおり)
能登半島地震については痛ましい限りだが、崇高な職務に邁進される消防に携わる全ての方々に感謝しつつ稿を閉じることとする。
▼右手が二台の事故車両
▼事故車の窓ガラスを破砕
▼もう一方の事故車のピラーを切断
▼ルーフを取り外し事故車から被害者を救出
▼火災を起こした事故車の消火
▼恒例の一斉放水