隠居歳時記

もう隠居? 否、自分流の隠居道を探求中!

EOSの日_忙中閑・閑あり!? 戸塚「ウィトリッヒの森」を歩く!


 年度末となり、町内会の会計の仕事も佳境に入ってきた。
 多少Excel(エクセル)に慣れはあるにしても、公金を管理するというのは金額の多寡に関わらず責任が伴う。1年間記録してきた小生及び会長の2本の出納帳を一本化し、入力された収入・支出の金額をSAMIF(サムイフ)関数を使って勘定科目別に集計する。そこから決算書(収支計算書)及び予算書を作っていくのである。

 ワークシートの所々に配置した検算(数式)の値に誤差がなければよし。ところが、件数も多い、科目も多い。前期高齢者でもある。それに小生と会長の事務処理の認識に齟齬があったりすると、どうしても数値に誤差が出てしまう。ここ数日、どこに誤りがあるか、パソコンとにらめっこである。ようやく原因を探し当てたりすると一人悦に入り、思わず笑みがこぼれてしまう。
 小生、元来はどんぶり勘定である。まさか、引退してからこのような仕事をするとは思ってもみなかった。ボケ防止にはいいかもしれないが…。

 実は今日のテーマはこのことではない。
 仕事に集中して気分転換を図りたいとき、色々な方法があるが最近は散歩である。ここへ来てから時間を見つけては戸塚散歩を楽しんでいる。
 先日はドリームランド跡地の「俣野公園」を歩き、今日は、やはり仮住まい先から徒歩圏内の「ウィトリッヒの森」に来てみた。

 何やら異国の響きがあるが、横浜市で唯一の個人名のつく「市民の森」で、戦前からこの土地を所有していたスイス人のアーノルド・ウィトリッヒ氏がその名の由来だそうだ。氏の没後、妻である津田ひ亭(つだ・ひで)さんが森を横浜市に寄贈し、それを横浜市が「市民の森」として"整備"したものだとネットにある。

 "整備"したとあるが来てみると遊歩道以外は何もない。
 それが良いのだが、案内板に「利用時間は原則として日の出から日の入りまでです」とあり、恐らく夜は真っ暗闇になると思われ、男性でも一人散歩はおすすめできない。

 以前、江戸城の出城でもあった小机城址横浜市港北区)を訪ねたときも思ったが、ここも最低限、危険のない範囲の整備が為されている程度で、色々と手を入れて観光地化するより、余程自然のままに放たれていた方が良いと思っている。

 この日、ウグイスが鳴きリスが周りを飛び交い、深い緑の中で暫し森林浴を楽しみながら頭の中を空っぽにした。

ウィトリッヒの森
 何やら異国の響きがある。全国色々行きたいところはあるが、まずは地元を知ることだ。

▼案内に「利用時間は原則として日の出から日の入りまでです」とある。納得! この日この森の中で、小生はリス以外誰とも出会わなかった。

▼3.1ヘクタールの森。1ヘクタールは100アール、1アールは10㍍×10㍍。小学校の頃を思い出し、森の広さを感じた。


▼遊歩道と案内板以外は何もない。緑と鳥の鳴き声だけを楽しむところだ。
▼気配を感じて目をやると馬頭観音の上でリスが遊んでいた。大きさからすると台湾リスだ。鎌倉でもよく見かける。かわいいが日本古来の生態系を乱す害獣でもある。EOSを向けて近づいても逃げようとしない。
▼森の至る所に春咲きの椿が花を咲かせていた。シーズンでよく目立つこともあるが、ウィトリッヒ氏は椿の花が好きだったのかもしれない。

 

 

 

inkyoclub.hatenablog.com