隠居歳時記

もう隠居? 否、自分流の隠居道を探求中!

EOSの日_夢の国 横浜戸塚のドリームランド跡地にて

旧ドリームランドに隣接する「相州春日神社」裏手から望む富士
 視界に広がる富士は、地元神大寺から遠望する富士よりかなり大きく、近くに見える!


 自宅リフォーム着工から1週間が経過した。
 現在、戸塚区に仮住まいしている。

 横浜市ホームページによると、横浜に区政が施行された昭和2(1927)年、当初、わずか5区(鶴見区神奈川区、中区、保土ケ谷区磯子区)からスタートしたようであるが、今日、18区にまで発展した。
 戸塚区は、昭和14年に鎌倉群の一部を編入して新設され、18区の中では歴史は古く馴染みはあるが、古い横浜の地図が頭に入っている小生には、名前を言われてもどの辺りだか分からないような新設の区がいくつもある。

 こういうことを言うと怒られてしまいそうだが、いつ頃からか「横浜カースト」なるものがある。新しい人は知らないが、小生のような古くから横浜にいる者の意識かもしれない。現在の仮住まいである戸塚区は、歴史は古いが大方の評価でいうと、ベッドタウンであるが辺境であることから、かろうじて中位といったところか…(色々な基準があり、完全に個人の感覚である!)。

 ご想像のとおり、ヒエラルキーのトップは横浜の中心部、西区、中区である。
 小生宅がある神奈川区はその次ぐらいか !?…。
 全部書くと関係者を敵に回しそうなので書かない。

 YouTubeなどを見ていると、このことに関する番組がいくつもあり、面白可笑しく紹介されている。
 何年か前に、『横浜大戦争』(蜂須賀敬明、文藝春秋)なる小説が出版された。
 内容は、横浜大神の一言で、横浜18区を守る18人の土地神様(18区を擬人化している)による横浜ナンバーワンを決めるための争いのストーリーなのだが、ここでもヒエラルキーが存分に描かれている。

 ストーリーの中で、一つの戦いの場として、戸塚の旧ドリームランド(S39開園~H14閉園)が舞台となっており、ホテルエンパイア(現在は横浜薬科大の図書館棟)、モノレール(S41開業~S42運休)等も登場する。モノレールがわずか1年半で運休になった経緯などにも触れられており、地元民にとっては面白い読み物かもしれない。

 今日、そのドリームランド跡地に来ている。
 広大な敷地は、現在、横浜薬科大と俣野公園に生まれ変わっており、かつての高層ホテルは同大学の図書館棟になっているようだ。

 現在の仮住まいから徒歩圏内だが、横浜は坂の多い町で戸塚も同様だ。
 ここに来るにも急坂を下り、長い坂を登ってきた。因みに古い川柳に「佐野の馬 戸塚の坂で 二度転び」などというのもある。
 戸塚散歩は十分トレーニングになる。

 この地、歴史的には江戸期、東海道の宿場町であり、それ以前は諸説ある鎌倉道の中継地でもあり、見どころもある。

 これから4ヶ月間の戸塚生活、近隣に幾つか訪ねてみたい史跡もあり、それらの情報も発信して行けたらと思っている。

 

ドリームランド跡地に建設された横浜薬科大学と俣野公園
 中央の高層棟は旧ホテルエンパイア、現在は横浜薬科大の図書館棟となっている。



俣野公園/薬大スタジアム/メモリアルグリーン(墓園)