新盆に 父母の位牌に 向きあひて 光妙灯に 偲ぶおもかげ
仮粧坂 越え来て望む 山ノ内の 甍の古都に いにしへしのぶ
(令和2年「歌会始」詠進歌 お題「望」)
前回の投稿で令和3年の詠進歌を記したので、この際、初回(平成31年)と第2回(令和2年)についても自身のメモリーとして、このブログをお借りし記録しておくこととする。
初めての詠進歌は、両親の追善供養に関わるものであり、特別の感慨はあるがここに詳細は記さず胸にしまっておくこととする。
第2回の詠進歌について、前年の平成31年・令和元年は、武家の古都「鎌倉」をテーマとして、一年を通じほぼ毎月、通算12回以上通いつめ、深遠なる「中世」に思いを馳せながら、寺社、墳墓、古道・切通し等を訪ね歩いた(時に鎌倉ビールを飲みながら…)。
仮粧坂(化粧坂:けわいざか)は鎌倉の出入口にあたる七つの切り通しの一つ。
北鎌倉方面から亀ケ谷(かめがやつ)切通を越えて、頼朝息女大姫(おおひめ)の守本尊(まもりほんぞん)を祀る岩船地蔵堂を経由し、仮粧坂切通を登った。一帯は緑豊かな源氏山公園となっており、山すその古都を彷彿と脳裏に描き和歌にしたものである。