京都3日目(8月4日)の記事の投稿が9月になってしまった。
最終日は割愛してもよいかとも思ったが、一応、何か書いておかないと二泊三日のストーリーが完結しないと思い直した。と言っても、初日と二日目で体力の大半を使い果たしてしまったようで、この日は荷物を京都駅のコインロッカーに預け、京都タワーに登ったのと駅構内を探索したぐらいで半日以上を費やした。
まずは京都タワー。
京都には何度もきているが、京都タワーに登ったことは一度もなかったので、ここはひとつ高いところから京都を眺めてみようか、と言うことになった。
安易な選択かと思ったが、展望台に登ってきて正解であった。
当然ながら、東西南北、京都中が眼下に見渡せる。
京都が三方を山に囲まれた盆地であることが一目瞭然で、広いような、考えようによっては狭いような印象を受ける。
歴史上、京都は攻めやすく守りにくい都市であるとよく言われるが、同じく三方を完全に山に囲まれた鎌倉と異なり、山の中を山陰道、東海道が東西を貫き、開けている南側には大和街道、京街道、西国街道が通っている。つまり複数の侵攻ルートがあり、攻める側は攻めやすく、防御する側はそれだけ兵力を裂いて備えなければならない。京都タワーの展望台から下界を眺めていると、そのようなことに考えが及ぶのである。
また、展望台の各所には鳥瞰図と無料の望遠鏡が配置されており、周回路を一周するだけで訪ね歩いた旧所名跡が何処に位置するかがわかり、実に楽しい。次は彼処に行ってみようとか、此処にも行ってみようとか想像がふくらんでもくる。
展望台の回廊を二周も三周もして長い時間を過ごした。
その後、京都駅へ戻りターミナルビルを散策した。
以前来た時も同様に感じたが、京都駅はやっぱり面白い。
近代的な建造物であるとは思うが、斬新というか、こんなに空間を贅沢に(無駄に?)使った駅が他にあるだろうか。
著名な建築家が「京都は歴史への門である」というコンセプトのもとに設計されたそうだが、近代と悠久の歴史を奏でる反近代との対比が良いのか、或いはバランスを欠いているのか。どちらかというと古い人間の部類の小生などから見れば、後者のほうではないかと思ったりする。
さて、そろそろ昼飯の時間である。
何処かで京都らしい飯が食えないかと探した。駅に隣接する伊勢丹のレストラン街で「葵茶屋」なる和食の店に入ってみた。
例によってまずはビール。
そして料理。
京都の旬の野菜をふんだんに使ったせいろ料理(蒸し野菜)を注文したが、京都らしいやさしい味付けであった。中満足。
姪っ子との待ち合わせ時間までにはまだかなりの時間がある。
ちょっと伊勢丹の土産物売り場を覗いてみた。お土産に八つ橋を買って帰ろうと見て回ったが本家だとか聖護院だとか色々ある。どこの店員さんも京都弁で愛想が良く、優柔不断な小生としては迷うところだ。ここは取り敢えず見て回るだけにして、姪っ子と合流後、もう一度来ることにした。
まだまだ時間がある。
ちょっと座ろうと言うことになって、駅直結のHOTELグランヴィア京都の喫茶部に入り、ソファーに腰掛けた。疲れがどっと出てきて、コーヒー1杯でかなり長い時間を過ごさせて貰った。
姪っ子と合流し、買物も済ませたは良いが、予約しておいた帰りの新幹線までにはまだ2時間もある。ここはチケットを変更しようということになり、併せてグリーン車に変更した。
帰りは足を伸ばしながらゆったりと新横浜までの時間を過ごした。
久しぶりの遠出であったが旅の目的も達成し、非日常を満喫した旅行であった。京都には今後も「テーマ」を作って何度も来たいと思っているが、次来るときは夏以外の季節にしようと思っている。
この日の小生の万歩計は5300歩、姪っ子は17600歩とのことだった。(9.11追記)