隠居歳時記

もう隠居? 否、自分流の隠居道を探求中!

神嘗祭(10.15~17)に寄せて_我が家のお米事情と今年の新米をいつから食すか?について

北信州産(野沢)の新米を購入! (令和2年新嘗祭献上米)
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 我が家は、もう何十年も長野県産佐久)の米を食してきた。
 お袋が長野県小諸の出であったことから、新米が出荷されるちょうど今頃、小諸の親戚を通じて一年分の米(30㌔の袋を7~8本ぐらい)を玄米で購入するのである。購入した米は、傷まないように気候の良い(暑い日の少ない)親戚宅に保管させて頂き、それを年に数回、横浜から引き取りに行き、農協精米機で少しずつ精米して食べるのである。

 ところがである。数年前、産地佐久米農家高齢化により米作りを止めてしまったのである。これは困ったことになった。今後どこから米を仕入れたら良いのか? 小生、米にはこだわりたい方である。旨い米を食べたいので、そこら辺で販売しているブレンド米を買うつもりは無い。

 ネットを検索し、横浜で各地の生産者と契約し販売している山田屋食糧店リンク参照)に行き着いて、1~2年ほど同店で取り扱っている長野県米他を食べてみた。全く不満は無いが、今日、米はいろいろなルートで流通しているようであり、今年は更に産地を限定してネットで購入してみることにした。

 それが写真北信州産野沢温泉村野沢農産)の新米(はじめての無洗米)である。昨年の米が僅かに残っているのでまだ新米には手をつけていないが、果たして今までの米と比べて味はどうか? 今から楽しみにしている。

 さて次に、その新米いつから食すか?という、日頃意識もしなかった問題である。

 どういうことかというと、先日、竹田恒泰氏(明治天皇の玄孫)のYouTube番組を見ていると、氏は毎年、新嘗祭にいなめさい11月23日)までは新米を口にしないとのことなのである。外食する際もご飯が新米か否かを確認し、新米であれば注文を麺などに切り替えるという徹底ぶりだ。

 このように聞いてピンときた方もあろうか。つまり宮中祭祀の一つである新嘗祭において、天皇陛下が初穂を神々にお供えし、五穀豊穣に感謝を捧げ、その後、御自らも初穂を召し上がる、という神事が終わるまでは、新米を口にしない(できない)ということなのである。

 これは有本香氏(ジャーナリスト)との対談の中の一コマであるが、有本氏が困ったような素振りをしているのを受けて、せめて伊勢神宮で執り行われる五穀豊穣の感謝祭である神嘗祭かんなめさい10月15~17日)までは(辛抱した方が良い)との、これも竹田氏流のフォローがあり、何とかその場はおさまったようであった。

 竹田氏の話を聞いて、国士舘皇居勤労奉仕に関わる者としては、聞き流せないところと、成るほどと納得させられるところもあり、後段の「せめて神嘗祭までは~」と聞いて内心少しホッとしたところである。

 一日も早く新米を口にしたいと思っていたが、小生もこれに従い、10月18日から戴くことにしようかと考えている。


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