隠居歳時記

もう隠居? 否、自分流の隠居道を探求中!

日本海海戦(M38/5.27-28)の日に戦艦「三笠」を訪ねて

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R1.5.27_三笠公園&戦艦「三笠」

 初めて三笠公園横須賀市)を訪ねたのは退職した年(H30)である。
 日本海海戦を戦い、バルチック艦隊を完膚なきまでに撃破した連合艦隊の旗艦であった戦艦三笠を一度も見ていないことに心残りがあった。
 元々、海(船)が好きで、高校時代の夢は「海の男」になることであった。紆余曲折があり、海とは無縁の方向に進んだが…。

 翌年(R1)も訪れた(写真上)。実は、本日(R3.5.27)も車を飛ばそうとしたが、ネット情報によると緊急事態宣言により閉鎖中のようだ(5/28訂正_公開中デシタ!)。ただし、コロナに「絶対に負けない」との思いを表すため、日本海海戦で兵員を鼓舞したZ(ゼット)旗を、毎日、三笠に掲げているとのことである。感動以外の何物でもない。

 海つながりの余談だが、現役時の平成28年国士舘創立100周年企画である極東国際軍事裁判研究プロジェクト」の研修で、広島県呉市大和ミュージーアムを訪ねたとき、圧巻の10分の1スケール戦艦大和を見て圧倒された覚えがある。また、江田島海軍兵学校資料館では、展示物である海軍兵学校各期集合写真の中に、若かりし伴徳智加先生(元学生厚生課長・我が上司)を発見したときは、時空を越えて歴史一場面遭遇したような感激に浸った。

www.hiroshima-kankou.com
 話しを戻して、
 10年程前、NHK大河ドラマ坂の上の雲が放映された。
 司馬遼太郎の作品は20代の頃からか、「街道を行く」を除きほぼ読破している。秋山好古真之兄弟及び正岡子規を中心に描かれる同番組はキャスティングもイメージどおりで、原作を思い浮かべながらストーリーの展開を楽しんだ。

 さて、クライマックスの日本海海戦では、一般的には秋山真之丁字戦法が有名であり、東郷平八郎司令長官の東郷ターンの決断で劇的な勝利を収めたように思われている。「坂の上の雲」もそのように描かれており、これは、従来、海軍により公開されていた通称「公刊戦史」(明治三十七八年海戦史・全4巻)に基づくもののようだ。その後新たに、昭和40年代に公開された、通称「極秘戦史」機密明治三十七八年海戦史・全150巻)によると、実際には丁字戦法は行われておらず、たび重なるアクシデントに見舞われた中での捨て身東郷ターンであり、死闘の末の勝利であったとのことである(「WEB歴史街道」による:リンク参照)。

 ともあれ、明治の先人達に感謝し、我が国が今日あることに幸せを感じたい。

shuchi.php.co.jp

 

R3.5.28追記
 公開中であることを確認し、本日、三笠公園を訪問。マストに翩翻とひるがえるZ旗をご覧あれ。

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東郷平八郎像と「三笠」全景/Z旗/東郷ビール